吴 江波
2023年度卒業生
Q:まず、簡単な自己紹介をお願いします。
Q:日本語学習の過程で、最大の課題は何だと感じますか?また、それらの課題をどのように乗り越えたか?吴さんは私たちの学校のTクラス(超級)の生徒ですがクラスの学習内容が試験勉強にどのように役立ったか、みなさんにお話ししてください。
A:最大の課題は日本語の会話力です。N1試験の勉強では、問題を解いたり、リスニング力を鍛えたりすることはしていましたが、会話の練習はほとんどしていませんでした。しかし、陽光日本語学校に来てから、スーパークラスに分けられました。このクラスの生徒は全員N1に合格しており、クラスの内容が積極的に話すことを促してくれます。授業ではディベート大会があり、ディベートの準備から実際の授業でのディベートまで、日常的に日本語で話す機会が増えました。この経験によって、日本語での会話力が向上し、特に大学院の面接では自分の考えや意見をしっかりと表現できるようになり、面接もスムーズに進めることができました。
Q:教授に事前にメールで連絡する必要がありますか?
A:教授には事前に連絡する必要があります。まず、自分の研究に合った教授を見つけ、その教授が所属している研究室を探します。その後、その研究室にどのように入ることができるかを確認します。教授は二つの研究科に所属しているため、どちらの研究科に出願しても、その教授の研究室に入ることができます。
Q:面接で研究計画書の内容がどの程度詳しく問われることがありますか?研究計画書の字数はどのくらいですか?理系の研究計画書を書くのは難しいですか?
A:700字の研究計画書についてですが、字数自体はそれほど多くはありませんが、日本語で準備するのはやや難しいと感じました。特に専門用語の使い方に不安がありました。対策としては、まずは中国語で研究計画書を書き、それを翻訳する方法を取りました。さらに、研究計画書の内容については予備校の先生に確認し、修正してもらいました。しかし、面接の際には研究計画書に関する内容は質問されませんでした。
Q:面接について
A:専門課題に関して、熵の数式について質問されました。これは熱力学を学んだことがあれば知っている基本的な数式です。さらに、卒業論文や研究の方向性についても確認されましたが、細かい内容までは尋ねられませんでした。ただし、研究室で行う研究が研究計画書や卒業論文の内容と一致しない場合に受け入れられるかどうかの確認がありました。吴さんは受け入れ可能と回答しました。このような問題は多くの教授が抱えているもので、研究室の紹介に記載されている専門分野と実際の研究内容が異なることがよくあります。理工系の教授の現在の研究課題に興味があるかどうかを確認し、もし合致すると思えば、その研究室に正常に入ることができます。
Q:私たちの学校以外に、他の学校にも出願しましたか?
A:正式な試験の前に、予備校の先生や語学学校で模擬面接を行いました。模擬面接ではこのような質問がよく出ました。予備校の先生や学校の先生、また学校の先輩たちもこのような経験を持っていました。要点としては、受験する学校の中で最も良いのは現在面接を受けている大学であるとし、他の大学は現在の面接を受けている大学よりもレベルが低いと述べることです。そのため、早稲田大学の面接では上智大学と筑波大学を例に挙げました。
Q:校内の筆記試験の準備について
A:試験準備をする際には、準備する内容が試験内容に近いと、より効果的に準備できます。東京大学や東京工業大学の試験内容は早稲田大学よりも多く、数学(微積分や線形代数など)が必要です。熱力学に加えて、機械力学、材料力学、制御工学なども試験範囲に含まれます。選択肢が多いため、熱力学、機械力学、材料力学を選びました。多くの学校では、校内試験の内容が早稲田大学とは異なり、多くの専門科目が関係してきます。他の学校にも教授に連絡を取り、東京工業大学では、入学説明会で受験前に必ず一名の教授に連絡するように言われました。
Q:サンシャインランゲージスクールの独自の特徴は?
A:授業中には口語の練習の機会があり、特定のテーマに基づいてディベートを行います。このディベートは、面接や試験だけでなく、研究室に入った後の教授や同僚とのコミュニケーションにも非常に役立ちます。多くの学生は、JLPTのスコアがあるから言語学校は不要だと誤解していますが、実際にはJLPT N1を持っている吴さんも同じく語学学校を選びました。というのも、口語表現や実際の口語の使用は独学では非常に難しいからです。これは日本語学習の重要な部分であり、聞く・話す・読む・書くの四技能のうち、聞くことと読むことだけでは「沈黙の日本語」に過ぎず、試験や願書提出に役立つに過ぎません。面接や将来の日本語の実践には、書面および口語での表現が必要です。これが語学学校の真の役割です。